教育のお値段
バカも休み休み。
●国立大授業料、私大並みに 財務省、5200億円捻出案(朝日新聞)
知人が一通りの社会人生活を送ってキャリアを身につけたあとフランスの大学に留学したことがある。
授業料を聞いてびっくりした。当時の為替で5万円行ってたろうか(月、じゃなくて、年間!)。しかも学生寮に入ってしまえば激安の価格破壊で勉学に励むことができるのだ。日本で親元を離れて大学に通うよりもはるかにカネがかからない。
フランスは大学といえばまず国立で私学が少ない=知人が行った大学も地方の国立だったが、これが名門といわれる大学を出ると公務員になることが多い(フランスは日本よりはるかに公務員数が多い)。
フランス人の知り合いの地方公務員はゴーンさんも出たエコール・ポリテクニーク出身だが創造的な地方の仕事でお国のために今日も役立っている(はず)。
わたくしは学歴社会でいいと思っている。
それには前提があって、要するに学歴がカネで買えなければ学歴社会でええんちゃう?ということだ。学歴がキッチリとその人の実力(の大半)を表していればいい。
もちろんフランスだって「子供がいい高校に行ける学区に住むには」とかある程度カネの力が物を言うところがあるけれど、基本思想が国家を担う人材の育成なのであの国とかこの国みたいな、どう考えてもバカ、そう、国立大学の授業料を私大並みに上げたらよくね?その発想はなかったわ!天才あらわる!みたいなバカがそれなりの大学に行って公務員になるということはないだろう。
アメリカだってどう考えてもホニャホニャの人が超一流とされる大学を出てたりして、えええ?カネの力は偉大なり!てなところはあるが、大学院ともなると扱 いは「プロの勉強家」みたいなポジションになるみたいで、学校から給与のようなものが出て住むところも与えられたりする。大学に対する寄付などの経済的支 援も盛んで、名門ともなれば奨学金の制度もこれでもかというくらい揃ってるらしい。
国家の人口が中国の1/200くらい、すなわち四川省の1/20くらいでもとりあえずやってけてる北欧フィンランドも授業料がタダだ。入学時に必要な学力もそれほどではないとかで、知人に医学生がいた。それも20代半ばを過ぎて大学生、みたいな人がいっぱいいるよ、ということだった。
要するに大学生ってのはすでに自立した社会人予備軍、または社会人そのもので親のフトコロなんてアテにしてたら教育自体が成り立たないという発想がそこにはあると見える。
もちろんフランスにだってアメリカにだって教育と社会システムに問題がないわけではない。
日本だと異業種にポンポン転職できたりするが例えばフランスは資格が物を言う社会なのでその職種での資格がないと基本的には転職できなかったりしてハタから見てると窮屈そうだ。しかしその分「プロ」「専門家」ということにはなるのだろう。
日本は人口が減っている。
今までみたいに競争して勝ち抜いたヤツにやらしとけばええやん、というわけにはいかない。しかも昔のような苦学して国立大学を出てお国の役に立ってます的な人材が激減してる(ように見える)昨今だ。
子供に異様にカネがかかるというのがすでに亡国なのだ。
なるべく機会を均等にしてちゃんとした人材を育成して行かないと「国立大学の授業料上げればよくね?」なバカ役人だけが増えていくことになりはしないか。
それと私の周囲にかなりのレベルの国立大学を出た女が何人かいるが今皆専業主婦をやっていることにも疑問を感じる。
別に彼女たちに「結婚すんな」と言ってるワケじゃなく、ビックリするようなキャリアや実力がありながらそれだけの人材を(税金を投入しながら)無駄にしている日本の意識の低さに問題があると思っている。
優秀な人材が余っちゃって余っちゃってしょうがないならともかく、どう考えたってそうではないのだったら教育にカネがかかるのは言語道断、社会体制から変えられなければ日本に未来なんてない。
中国だってインドだってあんだけ人間であふれかえってるのに教育は真剣だ。人口が減ってるとこで、カネあるヤツにだけ学歴やっとけばええよね、なんてやってたら適うわけがない。
Comments
地方国立大学出身ですが、私が入学した時は半期で205,800円だったのが卒業する時には30万円を超えていました。たった4年で年間20万円値上げするのもすごいと思いますね。 教育は長期投資の視点で国がやっていかないといけませんが、目先の選挙やらなにやらで短期的な見返りの見えるものに投資しがちという状態ですね。
国のやっていることは15万円の収入なのに毎月50万円使って、しかも穴埋めするためにパチンコで稼ごうと毎日せっせとホールに通うみたいなものですから泣けてきます。
日本向けに改革してさ。(商業高校や工業高校ってなぜイメージが悪くなったんだろう? いっそエリート系工業高校とか)
手に職を持つの好きそうな人多い感じだし。
教育に金(と労力)がかかるって言うのは分かるけど、それを親に振ってどうする!って思う。それこそ税金で、みんなで薄く広く分担すべきじゃない?
そんでもってちゃんと教育受けたひとには、仕事で社会に返してもらうと。
まちがってもケイマン諸島辺りの口座に返しちゃあいけません。
つい最近読んだ本とちょっと繋がるんだよなぁ、この話。
いらないファイル全部捨ててデフラグかけてあぁスッキリ、ってワケにはいかんのやろか。
今の日本の「学歴」なんてSEO SPAMみたいなもんやからなぁ。
中東なんかだとものすごーーーいカネかけられて教育された人たちも多くの場合それほどSPAM化してないもんな。やっぱ責任感とかそういったあたりも含めて「人を育てる」ゆう機能が崩壊しかけとると思うよ>この国。